M cafe認知症カフェ

認知症カフェとは

認知症カフェとは、認知症の人やそのご家族、認知症について理解したい人が気軽に立ち寄れる場所です。カフェとしてお茶を楽しみ、他の参加者と交流する。家族同士で悩みを相談したり、認知症に詳しい専門職との出会いの場でもあります。また、認知症について理解と学びの場としての役割は、認知症カフェの目的の一つです。

わたしたちが認知症カフェMカフェ』を始める8つの理由

  • 認知症の人と家族へ、私たちができることは何かと問いかけ続ける中で、制度内の、フォーマルなサービスだけでなく、気軽に集い交流を楽しむ場。もの忘れや認知症の進行が気になりはじめた人の戸惑いや不安を受け止め、家族同士がピアアシストの関係を築くことのできる(ピアサポート)場所。そんなことを考えていた私たちには、「認知症カフェ」の可能性がとても魅力的なものに思えました。

  • 日本の65歳以上高齢者の4人に1人は認知症またはその予備軍といわれています。高齢化の進展に伴い、認知症の人はさらに増加し、高齢者人口増加がピークをむかえる2025年には、認知症患者は約700万人(約5人に1人の割合)に達すると予測されており、認知症の人や家族の抱える深刻な課題が浮き彫りとなり、社会全体で支え合う仕組みづくり、認知症の人が認知症とともによりよく生きていくことができる環境整備が急がれます。

  • 2015年、厚生労働省は関係府省庁と共同して「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」を策定し、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現にむけた様々な取組みを行っています。特別養護老人ホームを経営する私たち社会福祉法人は、多くの認知症の人を受け入れ、認知症ケア探究の一端を担ってきました。私たちは、サービス提供を通じて出合った多くの認知症の人と同じ数だけ、不安や戸惑いと混乱、その家族の悲しみと落胆に向かい合ってきました。地域全体での認知症ケア推進にむけ、社会福 祉法人の持つ機能と役割を発揮することが求められています。

  • わたしたち社会福祉法人は、古くから社会福祉事業の主たる担い手として活動している民間法人であり、経験、専門人材、施設・設備を多く有している経営主体です。非営利法人として制度や市場原理では満たされないニーズに応えること(地域における公益的な取組み)が、私たちのミッションです。

  • 地域の望ましい認知症ケアパスにおいて、軽度認知障害(MCI)や認知症初期の人、要介護認定を受ける前、また要介護認定を受けてもすぐにはサービスにつながらないなどの,「初期のケアの空白期間」をつくらないための地域資源が必要となっています。

  • 認知症カフェのルーツは、1997年オランダで始まったアルツハイマーカフェといわれています。その後イギリス(メモリーカフェ、ディメンシアカフェ)やヨーロッパ各国、アメリカなどに広がります。日本では、2000年代に「認知症カフェ」が京都などを中心に始まり、2012年オレンジプラン(認知症カフェ開設を後押し)により全国にカフェ開設が急増することになります。では、それ以前の先行実践はどうだったのでしょう。認知症カフェ前史。1980年には「呆け老人をかかえる家族の会」(現公益社団認知症の人と家族の会)が誕生し、各地に広がった活動「つどい」はいわば日本型認知症カフェといえるものです。また80年代以降NPO活動の普及と都市化を背景に展開されるようになったコミュニティカフェの一部は高齢者・障がい者の保健福祉的要素を内包していきます。こうした歴史の水脈を私たちは大切にしたい、草の根。

  • オーストラリアのクリスティーン・ブライデン、彼女は1998年※1『私は誰になっていくの?(Who Will I Be When I Die?)』という本を出版し、認知症当事者が置き去りにされている状況に異議を唱え、認知症当事者の立場から積極的に発言しました。認知症の初期は、忘れていくことへの恐怖と恥ずかしさ、「霧につつまれて生きる」ようだと。自分が自分でなくなっていく恐怖の中にあってさえ、彼女は力強く続ける。私たちは患者ではなく、認知症と共に生きる旅路を歩む一人の人間です。共感し、苦を共にし、支援してください。深いところでつながり、この旅路を歩むことを可能にしてくださいと。同じ年、日本では精神科医小澤勲が自身の著書※2『痴呆老人からみた世界―老年期痴呆の精神病理―』の冒頭、「痴呆老人からみた世界はどのようなものなのだろうか。彼らは何を見,何を思い,どう感じているのだろうか。そして,彼らはどのような不自由を生きているのだろうか。」と記した。クリスティーンと小澤の重なり、交錯、不思議な同期。そのあとに続く多くの認知症当事者の発言は、私たちの心を揺さぶり、認知症を生きる彼、彼女たちをいきいきと照らしはじめました。
    ※1 日本では2003年邦訳出版クリエイツかもがわ
    ※2 1998岩崎学術出版社

  • 都市社会学者のオルデンバークは※「家庭でもなく、職場でもない、第三の居場所」を指して「サードプレイス」という概念を提唱しました。自宅(ファーストプレイス)や職場・学校(セカンドプレイス)とは異なる居心地の良い三番目の場所、サードプレイス。ヨーロッパのカフェやパブといったサードプレイスでの会話が人とつながりや理解、帰属意 識をみたしコミュニティの形成をすすめる、インフォーマルな公共の集いの場という概念。認知症カフェもまた敷居の低いサードプレイスと捉えることができるかもしれません。
    ※オルデンバーグ著『サードプレイス』2013
    みすず書房

M cafe どんな人が利用できるの?

Mカフェの運営は、様々な専門資格を持っている明幸園職員による運営スタッフと、カフェボランティアの皆さんにより行われています。
Mカフェでは、カフェボランティア、専門職ボランティアを募集しています。例えば認知症サポーター養成講座を受講された皆さん、カフェボランティアとして活動してみませんか。

カフェのスタッフは?

Mカフェはオープンな認知症カフェです。どなたでも参加できるカフェです。認知症の本人とそのご家族や友人、認知症のことを心配している地域の方々、認知症のことをよく理解しようと思っている地域の方々にぜひお越しいただきたいと思っております。

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Mcafe 概要

料金:無料 ※運営協力金の募金箱を設置しております。
   ご協力いただけると幸いです。
開催場所:特別養護老人ホーム明幸園の地域交流スペース
開催日:毎月第1土曜日
開店時間:13:00~15:00
お問い合わせ先:明幸園地域支援室
TEL023-653-3071
アクセス:天童駅より車で5分
     天童市民病院より西へ直線で1km
駐車場:特別養護老人ホーム明幸園の駐車場をご利用ください。